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永代供養墓なら子孫がいなくてもお寺がずっと管理してくれる

近年では価値観の多様化に伴って埋葬の形式にもいろいろなやり方が生まれてきていますが、そうした中で普及が進んでいるのが永代供養墓です。 通常、お墓は故人の子孫が代々にわたって管理責任を負います。これに対し、永代供養墓ではその墓苑を所有する霊園やお寺などが管理を行います。そのため、いわゆる「無縁墓」になる心配がないとして人気を集めているのです。具体的な管理方法は施設ごとに異なりますが、埋葬されてから数年ないし数十年の間は命日ごとに僧侶がお経をあげるなどして供養を行い、一定の期限が過ぎたら他の遺骨と合祀してお寺の日程に合わせて供養するというのが標準的なスタイルです。 こうした埋葬形式が普及してきた背景には、核家族化と少子化があります。従来のお墓は家単位で守るものという考え方が一般的でしたが、現在では実家から遠く離れて生活し、そのまま一生を終える人が少なくありません。加えて、子供を持たない人も増えているため、お墓の継承者がいないこともしばしばです。このような場合でも安心して永遠の眠りにつくことができるというのが、この埋葬形式が人気を集める理由となっています。

お寺はお墓の管理を相談したり任せるのに有力

お墓というと今では必要ないと考える人が増えたり、自然葬が注目を集めていますが、やはり今でも従来のお寺による管理が主流ではないでしょうか。お寺は創建から歴史が古いところが多く、長年にわたり地域に根ざしお墓の管理を引き受けてきたことから、相談したり任せるのに最適で有力な候補になり得ます。また費用を抑えたお墓の提案も行っていますから、経済的に余裕がなくて困っている人も、一度相談してみることをおすすめします。近年は、アクセスの良い都市部に全天候型墓苑を作るお寺も増えているので、少子高齢化が進む現代に適した、安心できるお墓が少なくないです。お寺は、地元以外の人にとっては近寄りがたく、お墓の相談などもっての外というイメージがありますが、現在は宗教や宗派を問わず相談に乗っているところも珍しくないといえます。人はいつか人生を終えますし、残された人には少なからず迷惑を掛けることになるので、どうせ相談するなら早め早めが良いのではないでしょうか。